福井塾

合格に至る確かな歩みへと導く

塾長からのメッセージです。是非ご一読ください。

合格への確かな道を歩んでいますか

性格が各人各様異なるように、生徒の学力についても各人各様の特性があります。
数学が抜群にできる生徒もいれば、英語は抜群にできるのに数学はからっきし伸びない生徒もいます。
中間期末等の定期試験は非常によくできるのに模擬試験だと思うように点が取れないという生徒、センター試験だと満点近く取れるのに2次試験だとまるで手が出ないという生徒、こうした生徒にもよく出会います。
それとは逆に模擬試験、記述試験を非常に得意とするのにセンター試験でつまづく生徒もいます。
中学までは非常に優秀であったのに、高校生になってからは一生懸命勉強をしているのにも関わらず成績が伸びないといった悩みを抱えている生徒もいます。
以上に挙げたのは生徒の学力の特性の僅かな例に過ぎません。生徒の学力の特性はまさに百人百様と言えるのです。

「努力は才能に勝る」という言葉があります。私が以前勤務していた予備校の自習室に掲げられていた言葉です。
しかし私は、真剣に必死に努力を続けているのに一向に成績が上がらず悩んでいる浪人生を少なからず知っています。そうした生徒に対して、「あきらめずに努力を続けていればやがてはきっと結果となって現れる日が来るから」といった励ましとも慰めともつかない言葉を投げかける保護者や教師の声もよく耳にします。そうした声は生徒に対する心からのいたわりを持った優しい気持から発せられたものでしょうが、その優しい言葉だけでは生徒の悩みを一向に解決しないという現実もこれまで多く見てきました。さらに言えば、そうした言葉がかえって生徒の悩みを深くし、いっそう事態を悪化させている場合も少なからずあるのです。生徒はいっそう悩みを深くする心の中でこう自問しているに違いありません。
「これまで以上の努力をこのまま続けてさえいれば、結果となって現れる日は本当にやってくるのだろうか?」

苦しさに耐えて努力を続ける生徒と、それを温かく見守り励ましや慰めの言葉を時に投げかける身近な人々。
こうした構図は一見微笑ましくもあり、それによって非常に成績の伸びる生徒が多数いるのも事実ですが、いっそう悩みを深くして結果の出せない生徒も多数いるのです。
こうした違いはいったいどこからくるのでしょうか?生徒の性格の違いも一つの要素とはなるでしょうが、こうした事態が生じる原因としてより大きな要素と思われるのは、成績の伸び悩んでいる生徒たちが正しい努力、すなわち学力が身に付く学習といった努力ができていないことです。
努力しているのに伸び悩んでいる生徒たちは、成績が伸びない学力のつかない間違った苦しい努力を日々続けている場合が多いのです。合格へと至る確かな歩みができていないのです。
こうした場合には、慈愛に満ちた励ましの言葉以上に、学力の身に付く正しい学習方法を指導することの方が遥かに生徒の悩みを解消するのに役立つことでしょう。どうすれば成績が上がるのか分らぬまま苦しい努力を続けている生徒に対してさらに同様の努力を促す言葉は、どんなに愛情あふれたものであっても生徒の悩みを一層深くします。

体の健康にとっては、正しい生活習慣に加えて異常部位の早期発見が、高価な薬や大手術にもまさり大切であります。
では、学力の健康、成績の伸びる学力作りにとっては、何が大切なのでしょうか?
体の健康になぞらえて言えば、「正しい学習習慣」「学力の伸びを妨げる異常原因の早期発見」と言えるかも知れません。
学力の伸びを妨げる異常原因を早期に発見して、その異常原因を取り除き、正しい学習習慣へと生徒を導く必要があります。
学力の伸びを妨げる異常原因とは何なのかは、生徒の学力の特性同様まさに百人百様といえます。
異常原因の発見はそれほど難しいことではないのですが、困難を極めるのはその異常原因の取り除きです。学年が進むにつれ治療はよりいっそう困難になります。学力の健康にとっても早期発見、早期治療が最も効果的といえます。
「学力の伸びを妨げる異常原因」となっているものは、生徒のこれまでの長年の学習方法に根付いたものだからです。
間違った学習方法や学習習慣によって形成された思考回路、頭の働かせ方を正しい方向に修正することは、生徒が長年にわたって身につけたものだけに想像以上に難しいのです。